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      つまようじの頭の世界(牙簽頭的世界)

       阿堵 2008-12-10
      つまようじの頭の世界

      いきなりだが、「つまようじ」だ。

      コンビニで弁當(dāng)など買(mǎi)うと割り箸がついてくるが、中に必ずつまようじ(以下「楊枝」)が入っている。ふだんあまり楊枝は使わないのだが、その割り箸を使うと楊枝も使わないといけない気がして、袋から取り出す。しげしげ眺める。

      あの頭の彫り物、ちょっと気になりませんか。気になる、ということにして、コンビニや合羽橋で楊枝を集めてみた。ミニマムな蕓術(shù)、ということにして。

      乙幡 啓子

      今度みんなもコンビニで確かめてみよう

      コンビニ各店などをまわり、無(wú)理やり春雨ヌードルなどちょこちょこ買(mǎi)って割り箸を集めてきた。am/pm、ローソン、ファミリーマート、サンクス、そしてオリジン弁當(dāng)も入れてみる。


      おなじみのコンビニ箸。

      実はこの企畫(huà)、Webマスターからは疑問(wèn)視されていた?!笚钪Δ晤^ですか???違いがはっきりあるんですかねえ」と。

      「いやー、どうですかね」とお茶を濁しつつ、ひそかに闘志を燃やしていたのだ。そこに美はあるに違いない、と。

      結(jié)果、コンビニ系だけでもこのような違いがあることがわかった。


      イースター島ではない。左からオリジン、ファミマ、ローソン、サンクス。am/pm。軸に店名を書(shū)いていくのが地味に大変だ。

      どうですか。なんだか野球漫畫(huà)「キャプテン」のナイン(9人じゃないけど)みたいなたたずまいではないか。(左から)ノッポ、チビ、主人公、気弱、ニヒル、と性格まで決まっているように見(jiàn)えてきた。

      それぞれ肩(?)とか腰(?)の位置、頭の形など微妙に変化はあるものの、この彫りの「こけし」のようなフォルムはだいたい共通のようである。

       

      楊枝だけを求めて道具街をゆく

      私は何の業(yè)者であろうか。夕方、料理道具街で有名な淺草?合羽橋を、楊枝だけを求めてさまよう。大規(guī)模立食パーティーを企畫(huà)しているのか。チーズやフライに刺しまくるのか。


      こんなに種類(lèi)があるとは。

      楊枝は意外に安い。多く入っているものでも80円とか、あるいは99円で4パック入り、などという中國(guó)製のものもあり、結(jié)果大量に仕入れてしまった。一生分の楊枝だ。いや、一生以上かもしれず、子供らに代々受け継ぐ可能性も出てきた。

      それはさておき、市販の楊枝についても、微細(xì)な鑑賞を試みたい。

      おとめ楊枝。
      わりとスタンダードなタイプといえる。肩から足元まで一直線の削り。
      竹楊枝。唯一、竹素材だ。
      頭が長(zhǎng)い。そして三角に尖っている。
      特撰?つくしようじ。
      その名の通り、つくしっぽい。頭も丸い。こけしよりハニワに近い。
      やなぎ楊枝。柳ジョージ、みたい。
      彫りが細(xì)かく、一番美しく見(jiàn)えた。
      かわいらしいが社名などはまったく記載ナシ。
      他の楊枝で足になるでっぱり部分が、胸の位置に來(lái)ていた。原始のデザインっぽい。マタニティを連想。
      楊枝界のネクストステージ、フレーバー付き楊枝。
      でも彫り物はいたってふつう。

      4個(gè)入り99円の中國(guó)製の中でも、このような違いがあった。セントルイス。

      お!とうもろこしのでんぷんでできた、韓國(guó)製の楊枝。うわさにはきくが初めて見(jiàn)た。
      しかし彫り物は、なかった。

      はー目が痛い。

      それぞれ単體で鑑賞してもよいが、いっせいに並べてみるとこんなにバリエーションがあるのかと、はっとする?!袱悉盲趣工搿工趣いΔ郅嗓扦猡胜い猡筏欷胜い?、とにかく皆それぞれ違うので、見(jiàn)ていただこう。


      真ん中2つが形式としては他と異なっていて、「足」のかわりに「胸」がある。

       

      楊枝メーカーにまでききに行く

      ここまでくると次のような疑問(wèn)が浮かぶ。このような彫り物の形式、「頭」「肩」「足」といった形は、特に決まりはあるのか?また、この彫り物自體の目的は何か?昔からうわさで聞いているように、クビレでぺキッと折って箸置きのように使うのか?

      上記の「やなぎ楊枝」の製造元、やなぎプロダクツさんにうかがってお話を聞いた。ちなみにこちらでは、上記「フレーバー付き楊枝」も製造されている、ユニークなメーカーさんだ。

      「まず由來(lái)ですが、とある楊枝會(huì)社の社長(zhǎng)さんがデザインした、と聞いてます。モデルはやはり『こけし』だとかで、それがずっと採(cǎi)用されてきてるんですね。楊枝の會(huì)社は大阪の河內(nèi)長(zhǎng)野が本場(chǎng)で、5件あって5件とも微妙に模様が違ってたので、見(jiàn)る人が見(jiàn)ればどこの會(huì)社の楊枝か判斷できたもんです?!?/p>


      イタリア輸出用「SAYONARA」。いきなり楊枝で別れの挨拶。
      SAMURAI。これもイタリア向け。イタリアの人も歯に挾まりやすいのか。

      やなぎさんの製品の彫りを褒めた。あの彫りは、どうやって彫ってるんですか?と聞いたら「まさか人がひとつひとつ彫ったりはしてないですよ?!工柔敜虼踏丹欷皮筏蓼盲?。そうだったら面白いのに、とは思っていたんだが、まあ、當(dāng)然機(jī)械でしょうな。

      現(xiàn)在は中國(guó)で量産されているとのこと。模様が「中國(guó)で他の會(huì)社にどんどん真似されてしまっている」んだそうだ。


      中國(guó)の工場(chǎng)の量産風(fēng)景。各機(jī)械ごとに1mくらいの円盤(pán)型ヤスリがまわっており、自動(dòng)で彫っていくという。
      彫りの入る前の、ヒゴ狀の原木。

      最後、伝説の「箸置き」説について聞いた?!袱ⅳ欷狭医鹞針扦丹螭扦筏郡盲??落語(yǔ)家の方がね、ネタでね。はは。」

      ということで、そういう用途はないそうだ。

      最後に微小な知識(shí)。頭頂部が茶色いのは、わざと「焦がして」いるんだそうである。デザイン上。なんて蕓が細(xì)かいんだ。機(jī)械で量産とはいえ、そこまで凝るか日本人、とあきれるやら尊敬するやら。

      ご協(xié)力:やなぎプロダクツ株式會(huì)社


       

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